イガイダマシ Mytilopsis sallei (Recluz, 1849) |
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推定される原産地 |
カリブ海、メキシコ湾 |
推定される移出地 |
東南アジア |
国内での初発見年 |
1974年 |
国内での初発見地 |
静岡県清水市 |
推定される移入手段 |
船体付着、貨物付着 |
国内での分布 |
東京湾以南の内湾河口域 |
被害状況 |
被害報告はない |
・同定のポイント
殻形はイガイ類に似るが、イガイ類と違い殻頂部内面に歯状突起がある
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・生態
これまでは河口などの汽水域で人工護岸やマガキの殻上に足糸で付着し、群生するとされてきたが、1990年代以後になると大阪湾では湾口近くの高塩分域での生息も確認されている。
貧酸素に対する耐性が高く、汚濁海域でも生息可能。
殻長は約2cmで、大阪湾での産卵は初夏から秋に行われると推定されている。
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・文献
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岩崎敬二・木村妙子・木下今日子・山口寿之・西川輝昭・西栄二郎・山西良平・林育夫・大越健嗣・小菅丈治・鈴木孝男・逸見泰久・風呂田利夫・向井宏 2004. 日本における海産生物の人為的移入と分散: 日本ベントス学会自然環境保全委員会によるアンケート調査の結果から.日本ベントス学会誌, 59: 22-44. |
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鍋島靖信 2002. イガイダマシーカリブ海原産のカワホトトギスガイ科二枚貝. In 外来種ハンドブック, 日本生態学会(編), 村上興正・鷲谷いづみ監修, 地人書館, 東京: 189. |
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大谷道夫 2004. 日本の海洋移入生物とその移入過程について. 日本ベントス学会誌, 59: 45-57. |
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