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ハルトボヤ属の一種　Microcosmus exasperatus Heller, 1878
No image	推定される原産地	熱帯大西洋、インド西太平洋
	推定される移出地	不明
	国内での初発見年	2014年
	国内での初発見地	沖縄島
	推定される移入手段	不明
	国内での分布	沖縄島、鳥取県
	被害状況	被害報告はない
・同定のポイント 　日本在来のMicrocosmus属には、ハルトボヤ（M. hartmeyeri）、ヒメハルトボヤ（M. multitentaculata）、サザレボヤ（M. curvus）の3種が知られているが、これらの種とは鰓嚢の襞の数が片側8～10枚であること（ハルトボヤとヒメハルトボヤは片側7枚、サザレボヤは片側7～8枚）、生殖腺が複数の塊に分かれること、水管内壁の微棘の長さが約40～70µmであること（他の種は100µmを超える）などで区別できる。また、外来種オーストラリアハルトボヤ（M. squamiger）とは非常によく似ているが、水管内壁の微棘がオーストラリアハルトボヤでは25µm以下と小さく屋根瓦のような形をしているのに対し、M. exasperatus では約40～70µmとより長く、先端が尖っている。
・生態 　杭、石、マングローブの根、サンゴ礁、ブイ、フロート、船体などに付着する。大きさは約55mmに達する。 ・国外の状況 　中部および東部地中海、太平洋諸島への移入が報告されている。
・文献 Nishikawa, T. 2017. Taxonomy of Ascidians (Urochordata: Ascidiacea) in Japan: Past, Present, and Future. In: Species Diversity of Animals in Japan. Springer, 679-702. Smithsonian Environmental Research Center's National Estuarine and Marine Exotic Species Information System (NEMESIS) https://invasions.si.edu/nemesis/species_summary/-128 Tokioka T. 1967. Pacific Tunicata of the United States National Museum. United States National Museum Bulletin, 251: 1–247. 太田・長谷川・西川 2020. 鳥取県から得られたホヤ類. 鳥取県立博物館研究報告, 57: 19-36.