チチュウカイミドリガニ Carcinus aestuarii Nardo, 1847 |
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推定される原産地 |
地中海、黒海 |
推定される移出地 |
地中海、黒海 |
国内での初発見年 |
1984年 |
国内での初発見地 |
千葉県富津市、横浜市 |
推定される移入手段 |
船体付着、バラスト水 |
国内での分布 |
東京湾から大阪湾までの太平洋岸、洞海湾 |
被害状況 |
被害報告はない |
・同定のポイント
日本のチチュウカイミドリガニはヨーロッパミドリガニの交雑個体であるとも言われている。両種は額や雄の第一腹肢の形状で見分けることが出来る。
↓チチュウカイミドリガニ
↓ヨーロッパミドリガニ
(Yamada 2001より) |
・生態
湾奥の河口部の人工護岸や転石の潮間帯から潮下帯にかけて生息し、時に濃密な集団を形成する。
東京湾では11月から5月に抱卵雌がみられるが、この繁殖期には岸部を離れ湾内へ移動すると考えられている。
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・文献
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風呂田利夫・木下今日子 2004. 東京湾における外来種イッカククモガニとチチュウカイミドリガニの生活史と有機汚濁による季節的貧酸素環境での適応性.
日本ベントス学会誌, 59: 96-104. |
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Yamada, S. 2001. Global invader: The European green crab. Oregon State University, Corvallis: 123pp. |
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