ハクライオウギガニ Acantholobulus pacificus (Edmondson, 1931) |

(写真:風呂田利夫氏提供) |
推定される原産地 |
熱帯東太平洋 |
推定される移出地 |
不明 |
国内での初発見年 |
2012年 |
国内での初発見地 |
横浜港 |
推定される移入手段 |
船体付着またはバラスト水、あるいはその両方 |
国内での分布 |
東京湾 |
被害状況 |
被害報告はない |
・同定のポイント

甲に横向きの顆粒列がある
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額の前縁に二重の顆粒列がある |
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♂の第一腹肢先端に特徴的な葉状突起と棘がある |
・ミナトオウギガニに似るが、以下の点で区別できる |
ハクライオウギガニでは甲の輪郭が五角形となり、ミナトオウギガニよりも前側縁の歯が強く張り出す(顆粒列の配列もやや異なる) |
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ハクライオウギガニのハサミの爪は黒く、先端のみが白いが、ミナトオウギガニでは爪全体が白い |
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♂の第一腹肢の形状が異なる |
 
ハクライオウギガニ
 
ミナトオウギガニ |
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ハクライオウギガニ

ミナトオウギガニ |
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ミナトオウギガニの
♂の第一腹肢
(ハクライオウギガニは上段の写真参照) |
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・生態
横浜港の水深1-3mに垂下した試験用付着板上でアメリカフジツボ、タテジマイソギンチャク、Hydroides sp.(カンザシゴカイ科)、ミドリイガイ、シロボヤなどの付着生物と共に見つかった。
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・文献
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Komai, T. and Furota, T. 2013. A new introduced crab in the western North
Pacific: Acantholobulus pacificus (Crustacea: Decapoda: Brachyura: Panopeidae), collected from Tokyo Bay,
Japan. Marine Biodiversity Records, 6, 1-5. |
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