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ヨーロッパフジツボ　Amphibalanus improvisus (Darwin, 1854)
	推定される原産地	北大西洋
	推定される移出地	不明
	国内での初発見年	1952年
	国内での初発見地	三重県英虞湾
	推定される移入手段	船体付着
	国内での分布	青森以南九州までの日本各地
	被害状況	発電所の導水路・管に付着して水流を弱め、発電能力を低下させる被害が知られている
・同定のポイント 　全体白色．幅部は狭く上縁の傾斜は急で隣接する周殻板には下部で接する
・生態 　潮間帯から潮下帯の貝殻や岩、石、人工構造物上に生息する。 　低塩分にも耐え、海域や塩分濃度の変化の激しい河口域などの汽水域にも生息する内湾性のフジツボである。 　繁殖期は清水港では5月〜12月である。
・文献 Henry, D. P. and P. A. Mclaughlin 1975. The barnacles of the Balanus amphitrite complex (Cirripedia, Thoracica). Zoologische Verhandelingen, 141: 1-253. 岩崎敬二・木村妙子・木下今日子・山口寿之・西川輝昭・西栄二郎・山西良平・林育夫・大越健嗣・小菅丈治・鈴木孝男・逸見泰久・風呂田利夫・向井宏 2004. 日本における海産生物の人為的移入と分散: 日本ベントス学会自然環境保全委員会によるアンケート調査の結果から.日本ベントス学会誌, 59: 22-44. 大谷道夫 2004. 日本の海洋移入生物とその移入過程について. 日本ベントス学会誌, 59: 45-57. 山口寿之 1989. 外国から日本に移住したフジツボ類, 特に地理的分布および生態の変化. 神奈川自然誌資料, 10: 17-32. 山口寿之 2002. ヨーロッパフジツボとアメリカフジツボ. In 外来種ハンドブック, 日本生態学会（編）, 村上興正・鷲谷いづみ監修, 地人書館, 東京: 182.