ヨーロッパザラボヤ Ascidiella aspersa (Muller, 1776) |

photo by Bernard Picton
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推定される原産地 |
ヨーロッパ |
推定される移出地 |
不明 |
国内での初発見年 |
2009年 |
国内での初発見地 |
噴火湾 |
推定される移入手段 |
不明 |
国内での分布 |
噴火湾、青森県、岩手県、宮城県 |
被害状況 |
2009年、噴火湾の養殖ホタテや漁業施設に多量に付着し、生産に多大な支障を生じた。被害額はいまのところ不明 |
・同定のポイント
鰓内面に乳頭状突起を欠くことで、Ascidia 属(在来種のナツメボヤ、スジキレボヤ、ザラボヤ等)と区別できる

内面に乳頭上突起を欠くAscidiella 属の鰓 |
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内面に乳頭上突起(矢印)を持つAscidia 属の鰓
(Ascidia sydneiensis スジキレボヤの例)
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卵外側のろほう細胞は大型(左)になることで、近縁のAscidiella scabra (右)と区別できる。

ヨーロッパザラボヤ(A. aspersa) の卵
(Berrill 1950より) |
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Ascidiella scabra の卵
(Berrill 1950より) |
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・生態
通常、港内など波の静かな水域の護岸や貝殻、海藻、海底の礫などに付着し、ときに群生する。生息水深は潮間帯から水深50mまでの浅海とされる(Berrill
1950)。
大きさは5〜10cm。
繁殖期:噴火湾では6〜12月(盛期は7〜10月)
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・文献
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